樹木の魅力
なぜか気がつくと山に向かっている。
日本にいるときもそうだ。
それは登山、トレッキングとは違う。
目的を持っているわけではない。
なぜか行き先が山なのだ。
木々や植物が美しい。
長時間バスに揺られながら
ずっと外を見ていると、
自分の内側とコネクトしていく。
インドの森は日本とはまた違う。
見たことのない植物はもちろん、
整備されていないあるがままの
姿もまた美しい。
それは、強風や大雨で折れてしまった木、
人間界でいう障害であろう木の変容、
藻や苔、蔓に覆われた木、
枝土砂崩れで根っこがむき出しの木、
どれも美しい。
枝も葉もまったくない枯れた木から
一輪の花が咲いているのを見たとき、
目に涙が浮かんだ。
こんな生え方する??
こんな模様できるんだ!!
木肌が真っ黒!!
すごい形だなー!!
バスの中で見た木々は
ちゃんと写真が撮れていなくて残念だけど
私の頭の中には存在しなかった姿が
そこにはたくさんあって、
感動して目が離せなくなる。
アートという観点で見ると
創造性、インスピレーションの宝庫だ。
折れてしまってかわいそうとか、
枯れてる木が多いなとか、
土砂崩れが怖いとか、
ゴミを捨てるなんてひどいとか、
悲観的に見ようとするなら
いくらでもそう見れてしまう。
でも私はただただ心地よい。
植物や動物の姿に夢中になれる場所。
物思いにふけり、ふと答えが見つかる場所。
やってみたいことが見つかる場所。
この感動を味わいたくて、
またびびりながらも、
山に向かってしまうのだと思う。